鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

アカハラヤイロチョウ (スラウェシの鳥その2)Blue-breasted Pitta

ヤイロチョウPittaは暗い森の地面にいることが多いので、姿を見るのが難しい鳥です。

ヤイロチョウはどれもとてもきれいな姿をしているので、ヤイロチョウがいると聞けば、ぜひ見てみたいと思ってしまいます。

ここ、タンココの森にもアカハラヤイロチョウBlue-breasted Pittaがすんでいて、ヒューという声が森の奥から聞こえてきました。

ガイドのサムエルが口笛で返すと、声がだんだん近づいてくるではありませんか。

もしかして見られるかもしれない。サムエルは、絶対見せてやる、と自信満々です。声がすぐ近くになりました。緊張が高まります。

と、やや下草の少なくなった林床に、1羽のきれいなアカハラヤイロチョウ!
その名の通り、おなかが真っ赤
地上をホッピングしながら、落ち葉をひっくり返して虫を探して食べます。



英名の通り、胸が青く輝きます。
ヤイロチョウは森の中に住んでいて、オスもメスも同じようにきれいな色をしています。胸の羽の青は、構造色といって、羽が光を反射させて色を出す構造になっています。木立を通して上から入ってくる太陽の光のフラッシュをうまくとらえて反射させらます。オスもメスも互いの存在を訴えるためなのでしょうか。それとも侵入者に対しての警戒あるいはなわばりを示すためにこうした色をしているのでしょうか。
こうしてヒューと通る声を出しています。
しっかりした脚をしています。

インドネシアノドグロヤイロチョウ Elegant Pittaという別のヤイロチョウも見られたのです。写真は撮れませんでしたが。これは、もっと下草の多い藪の中にいました。体の上面は緑、胸から腹は橙黄色で、喉と下腹に黒い斑があります。翼にコバルト色の帯が光ります。

アカハラヤイロチョウは、スラウェシの他、ジャワ、フィリピン、ニューギニア、オーストラリア北部にも分布します。ノドグロヤイロチョウは、スラウェシから小スンダに分布するウォレシア固有の鳥です。

2種類もヤイロチョウが見られて大満足でした。