鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

ウォレス線の東2Birds in Wallacea 2

ハルマヘラの鳥は、ニューギニアの鳥と共通のものが多いです。

パプアシワコブサイチョウBlyth's Hornbillはニューギニアとハルマヘラ、メラネシア北部にいます。オスは顔がクリーム色ですが、メスは顔から首が黒く目の周りは青です。

オウムの仲間もアカガオインコRed-cheeked Parrot(この写真の鳥です。これはオス、酔っぱらったように顔が赤い)




オオハナインコEclectus Parrot(残念ながら写真は撮れませんでした。オスは緑色、メスは赤い体に青い翼とオスよりも派手です)のようなニューギニアと共通のものがいます。


ハルマヘラの西のスラウェシ島だとこうした鳥はいません。スラウェシ島のサイチョウは2種類だけでしかもこの島にしかいないものです。同じウォレシアの範囲といっても、スラウェシはハルマヘラとはかなり異なり、ハルマヘラはニューギニアとの共通性が高いことがよくわかります。

ハルマヘラでは驚いたことに、これらの鳥がニューギニア以上にたくさん見られ、ギャーギャーといかにも熱帯のジャングルといった声を出してにぎやかに飛び回ります。熱帯のジャングルといいましたが、ここの森も黒檀の木を求めて伐採がかなり入っており、本当の手つかずの森というのはほとんどなくなっていると思われます。

私が歩いていたのは伐採が入った後の二次林なのですが、こうした今ある森を守っていくことが大事です。
フォトアルバムにハルマヘラで撮った鳥の写真を少し載せています。