今回の鳥はかなり面白い見た目のカモです。
コブガモ Knob-billed Duck (Sarkidiornis melanotos)
アフリカからインド、ミャンマー、中国、そして南米に分布しています。
インドでは北部や西の乾燥地帯を除いて留鳥として広く見られます。
その名のとおり、雄には、嘴にこのようなこぶ(knob)がくっついています。こぶは冬には小さくなります。この写真は10月の終わりのデリー付近でのものです。
翼に緑や青の色どりが見られます。頭から体は白いのですが、頭から首にかけてごま塩模様があります。
インドのカモの中では最も大きいものの一つです。
嘴を正面から見ると先端に白い蝋状のものが付いています。
こちらは雌のようです。こぶがありません。
朝早いうちのもので、10月のデリー周辺はもう霞んでいました。
コブガモは枯れ木の地上6~9メートルくらいの高さの穴に巣を作って卵を産むそうです。また、水辺の草むらに営巣する場合もあるそうです。
南米のコブガモはアフリカやインドのものとは別の亜種とされていますが、Comb Duck として別種とする説もあるようです。