インドの鳥その80には、砂漠のムシクイを挙げます。
サバクムシクイ Asian Desert Warbler (Sylvia nana)
和名も学名も覚えやすいです。
この鳥、アフリカ北東部から中近東、モンゴルにかけての砂漠地帯で繁殖するそうですが、ドナウデルタのようなヨーロッパの北部でも繁殖するそうです。意外と適応力が強いのかな。インドでも繁殖していそうですが、そうではなく、インド北西部とパキスタンに冬鳥として見られます。
写真は、12月にパキスタンとの国境に近いデザート国立公園で見かけたサバクムシクイです。
砂漠の隅に生えているトゲトゲの灌木の藪にいます。
12㎝ほどの小さな鳥で、頭は灰色、喉から下は白色です。
風で後ろ髪が立ちます。腰から上尾筒は淡い褐色です。
白いアイリングに囲まれた目は金色。細く尖った嘴が印象的です。
か細くて黄色く透き通るような細い脚が今にも折れそうな感じです。なかなかかわいい砂漠の妖精のような小鳥です。