インドで鳥見をしていると、思いがけずインドでも珍鳥とされているのに出会うことがあります。
この日は、デリーに出て日本へ向かう夜の飛行機に乗るまで、デリー近郊で鳥見をしました。
デリーの西のバサイを訪れた後、いつもデリーでガイドを頼むSanjayが「友人が珍しい鳥を見つけたと言っているから行こう」と言いだし、近くの沼地へ行きました。
牛のふんがたくさん落ちているところで、足元を気にしながら水面をスコープで見ます。
ハシビロガモやオナガガモに混じって、オナガガモかヒドリガモのメスに似ている小さめのカモがいます。
でも距離があり、他のカモの陰に隠れて見づらいことこの上なし。
全体が灰色。頭が灰色で目の付近が黒っぽく頬のあたりが白っぽい。
ウスユキガモ Marbled Teal (Marmaronetta angustirostris)です。
手元のインドの図鑑によるとパキスタンで繁殖し、冬インド北部に飛来するとのこと。世界的希少種とされてます。
ヨーロッパの図鑑では、地中海沿岸に散在して見られるようで、主として中東あたりで見られるようです。