鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Lesser Yellownape ヒメアオゲラ (北インドの鳥その1)

これまでインドに広く分布している鳥を紹介してきました。今回は北インドの鳥を紹介します。北インドは、ネパール、ブータンも含め、インド亜大陸北部の中国と隣接する、東西3000キロメートル以上、南北150〜400キロメートルほどの帯状の地域です。

1億5千万年ほど前、当時は現在の南極、アフリカ、南アメリカ、オーストラリアが一つの大陸を成していましたが、これが分裂、インドは移動していきユーラシア大陸と衝突。このため、ヒマラヤ山脈ができました。インド北部はこの時盛り上がった地域にあたります。この細長い地域だけに分布する鳥も数多くいます。

キツツキも多くの種類がいます。わりとよく見るのがこのヒメアオゲラ Lesser Yellownape (Picus chlorolophus)です。

緑の体に黄色いたてがみのような後頸の羽毛が特徴です。

木の皮をつついて丁寧に中の虫を探します。
真っ赤な目。目の上と後ろ、顎線の赤い斑とはオスの特徴です。メスは目の上と額線の赤がありません。

ピュオーという特徴的な声をよく出します。
たいへんきれいなキツツキです。

ヒメアオゲラは、インド北部と南西部と南東部の山地に見られます。
インドの他では、インドシナ半島、スマトラ、ハイナン島に分布します。