インドでもっともよく見られるワシタカの仲間はトビですが、その次によく見られるのは、このタカサゴダカ Shikra (Accipitar badius) です。
タカサゴダカは日本のハイタカやツミのようなハイタカ属の小型のタカで、市街地でも空を旋回する姿をよく見かけます。白い眉斑が明瞭で、上面の色は淡い青灰色で丸くて白い斑がいくつか見られます。
これは黄色い目をしている雌成鳥。かなりの至近距離で撮影したので睨まれてしまいました。雄の目は赤く、上面はさらに淡い色をしています。
道路を高架にする工事現場で幼鳥に出会いました。
このあと観察している私たちのほうに攻撃を仕掛けるかのようにさあっと飛んできました。
白地の胸から腹にかけて赤褐色の密な横線があります。腮線(さいせん)という喉の中央にある縦の線が見えます。悠々と枝にとまる姿は貫禄があります。
インドでは標高1600mくらいより低いとこのほぼ全土で見られます。
その他のところでは、中国からインドシナ半島、サハラ砂漠以南のアフリカにまで広く分布しています。