ゴシキドリという鳥の仲間は日本では見られませんが、インドでは普通に見られます。中でも今回ご紹介するミドリオオゴシキドリ Brown-headed Barbet (Megalaima zeylanica)は、西部の乾燥地帯や北東部を除いて広く分布しており、前回のインドコサイチョウと同じく、木があるところなら、住宅地でも普通に見られます。と言っても、声はいつも聞こえるのですが、木の茂みの中にいて、枝や葉と似たような色合いをしているので、見るとなると少し努力が必要です。
蝉の声がうるさく聞こえる暑い昼間、他の鳥は静かになっても、この鳥だけは、クットゥルルークットゥルルーといった単調な声を長く響かせます。
いつも木の上にいて、地上に降りたところを見たことがありません。
全長27㎝とわりと大きな鳥です。キツツキ目で、キツツキのように幹に縦にとまることもよくあります。
大きな頭と大きな嘴、目の周りのオレンジがかった黄色の皮膚が丸く裸出し、その下部が嘴の根元とつながっています。
嘴の根元には長いひげが。
キツツキのように自ら大きな嘴で木に穴を掘って巣を作ります。
ミドリオオゴシキドリは、インド、ネパール、スリランカに生息するインド亜大陸固有種です。