色鮮やかな鳥が多いインドですが、中にはずいぶん地味な鳥もいます。
デザインからしてもっとも地味な鳥がこれではないかと思います。
チャイロイワビタキ Brown Rock Chat (Cercomela fusca) です。
図鑑によると生息環境は、岩の多い丘陵や古い建物とされています。「古い建物」?
何とも不思議な記述ですが、たしかに、自分がこの鳥に出会うのは、ふる~い自分の住まい、職場の敷地にある使われておらず廃墟となっている建物。確かに納得のいく生息環境です。
写真のように、全体が土色のヒタキです。庇にとまって地面にさっと飛び降りて虫を捕ったりするのを見かけます。建物の隙間に巣をつくるようです。
つぶらな瞳がかわいい。
全長は17cmでノゴマよりやや大きい。
幼鳥がいました。親が餌を持ってきてくれるのを待ってます。
チャイロイワビタキはインド中部から北部とパキスタンの一部に留鳥として見られます。ほかの国にはいないインド固有種といえます。こちらではわりと普通にいる鳥なのですが、固有種と聞くと有難味が増します。
(一つお詫びです。前回のインドの鳥その44としてアップしたミドリオオゴシキドリは、インドの鳥その10として既にアップしていたことに気づきました。たまにしか更新しいとこうした失敗があると反省しました。)