鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Wadersシギチドリ(ジャワの鳥その12)

シギチドリって、特定の種ではなく、シギやチドリという主に湿地や干潟に来る鳥のことです。多くはシベリアで繁殖し、春と夏に日本を通過し、南の越冬地との間を往復します。東京近郊だと谷津干潟なんかがこれらの鳥が立ち寄ることで有名です。

下の写真はバリのマングローブの湿地で1月に撮影したものです。
ムナグロPacific Golden Pleverはチドリの仲間で、北極圏の近くで繁殖し、東南アジアやオーストラリアで越冬します。

チュウシャクシギWhimbrelは南半球の熱帯地域で越冬します。長い嘴が下に曲がっています。泥に嘴を差し込んで蟹を捕まえます。

キアシシギGrey-tailed Tattlerは東南アジア、オーストラリアやニュージーランドで越冬します。

マングローブの花が足元を漂っています。

インドネシアの干潟はゴミだらけのところも多く、マングローブはエビの養殖地などのために伐られてしまい減っていってます。それでもインドネシアの干潟はこうした渡り鳥たちの旅の途中の補給地として、あるいは越冬地として大切な役割を果たしています。世界はつながっています。インドネシアの湿地がなくなると日本に立ち寄るシギチドリたちもいなくなってしまうでしょう。そんなことにならないように湿地を保護していかなければなりません。