飼い鳥としておなじみのブンチョウは、日本でも野生化したものが見られます。
ブンチョウは、その英語名のとおり、ジャワ島とバリ島原産の鳥です。ところが、原産地では、田んぼでコメを食べるために農家に嫌われたのと、ペットとして乱獲されすぎた結果、野生のものがほとんど見られなくなってしまいました。
ジャカルタ郊外のラグナン動物園で鳥を見ていた時、目の前の木に飛んできた小鳥がいました。なんとブンチョウJava Sparrowでした。
頭の黒と頬の白、アイリングとくちばし、脚のピンクがとてもいいコントラストを作っていて、たいへんおしゃれに見えます。
お口の中から嘴と同じ色の舌をのぞかせてくれます
本当にかわいくてきれいな鳥で、そばに置きたくなる人の気持ちもわかります。でも、鳥は自然の中で見るのが一番きれいに見えると思います。この個体が純粋に野生のものなのかどうかはわかりませんが、いつの日か、昔のように、自然の中で生き生きとさえずる野生のブンチョウが復活してほしいものです。