ジャカルタ周辺でたびたび鳥見に行ったムアラアンケのマングローブ湿地の鳥をもう一種紹介します。
チュウヨシキリ Clamorous Reed-Warblerです。日本のオオヨシキリとよく似ています。大きさもほとんど同じですが名前はチュウヨシキリ。今一つ芸のない和名ですね。
ヨシの上にとまって、オオヨシキリよりもやや硬い感じのキャッキャッシキャゥキャッシという感じの大きな声でよく鳴きます。
縄張り意識の強い鳥で、他の個体と衝突するのがたまに見られます。
北アフリカから南アジア、東南アジア、オーストラリアまで広く分布しています。日本では、オオヨシキリのことをその声から行々子と読んで俳句で詠われることがありますが、インドネシアでは似たような扱われ方をしているのかは聞いていません。ただ、こうした芦原は、都市の開発の観点からは邪魔な土地とみられることが多いので、どんどん減っていくのが心配です。