カワリサバクヒタキ Variable Wheatear (Oenanthe picata)は、「変わり」というその名のとおり、羽色の異なる亜種があります。
カワリサバクヒタキは、中東からインドにかけて分布しており3亜種があるとされています。インドでは冬鳥として主に西部の砂漠や乾燥した草地、岩場で3亜種全てが見られますので、それらをすべて紹介しましょう。
まず基亜種である、Oenanthe picata picataです。12月にラジャスタン州デザート国立公園の砂漠地帯で見られた雄です。
上面は光沢のある黒色、胸から下の面は真っ白です。
尾の下面まで白色です。
続いて、10月初めにデリー近郊のスルタンプール保護区付近の乾燥地で見られた Oenanthe picata opistholeuca の雌です。
こちらは全身が真っ黒で、下尾筒から尾羽下面と腰が白色です。
こんな砦のような岩場がお好きなようです。
3番目は、上のO.p.oと同じ日、やはりスルタンプール付近の乾燥した草原で見られた Oenanthe picata capistrata の雄です。
こちらは頭にかぶった白いベレー帽が特徴です。
中央尾羽の黒色と尾羽両脇の白色、白い腰が見えます。道路工事が中断した跡に残されている構造物を獲物探しの見張台にしているようです。