年末にインド北部ウッタラカンド州の東部パンゴットに鳥見旅行に行った時のことです。帰りの列車に乗るために車で駅に向かって川沿いの道路を走っていた時、川岸に立っている枯れ木になにやら黒っぽい塊が見えました。車を止めてみたところ、大きなフクロウが止まっていました。
ミナミシマフクロウ Brown Fish Owl (Ketupa zeylonensis) でした。
止まっている枯れ木とほとんど同じ色をしています。
首だけこちらに向けています。
鋭い大きな目をしています。
全長は56㎝ 日本のシマフクロウは71㎝とされていますので、それより小さいようです。寒冷地の動物のほうが温暖な地方に生息する個体よりも大きくなるというベルクマンの法則に当てはまっているということでしょうか。
少し移動されましたが、おかげでいい感じで全体が見えるようになりました。
お腹の細かい縞がよくわかります。
ミナミシマフクロウは、インド亜大陸の固有種です。インドでは西部を除いて、留鳥として低地に広く分布しており、森林の河川沿いによく見られます。自分も、北部と南部でそれぞれ見ています。残念ながら、日本では見ていません。
このような神々しいフクロウがいつまでも安心して暮らせる環境が続くといいですね。