冬、日本に渡来するガンを見るのは楽しいものです。インドを代表するガンはまさにこれ、インドガン Bar-headed Goose (Anser indicus) です。
昨日紹介したアカハシハジロと同じ貯水池にインドガンも越冬のためやってきます。
大きさはマガンと同じかやや小さいくらいで、2本の黒帯がある白い頭が特徴です。体は全体に淡い灰色です。
脚が黄色いのも特徴です。嘴も同じく黄色で先端に黒い点があります。かわいい目をしています。幼鳥は暗灰色の帽子をかぶったような頭をしています。
インドガンは中央アジアの高い山の中の湖で繁殖し、越冬のためにインドやミャンマー北部にわたってきます。インドではパキスタン・中国国境近くのラダック地方で繁殖します。世界の屋根といわれるヒマラヤ山脈を越えて渡りをする鳥として有名ですね。空気の薄い高い空を自力で飛ぶわけですからものすごい心肺の持ち主です。
オランダなど一部ヨーロッパの国では野生化した個体群が定着しているそうです。