カリマンタンの密林の中には、前回のキヌバネドリのような色鮮やかな鳥もいますが、今回紹介するようなどちらかというと地味な鳥ももちろんすんでいます。
枝が入り組んだ低いところの藪に一羽の鳥が止まっているのを見つけました。
嘴が黒くてがっちりしたヒタキ。Grey-chested Jungle Flycatcher ノドジロミツリンヒタキです。
目がパッチリ。
喉が白くてその下の胸が暗灰色です。この鳥は低い枝にじっとしていることが多いようで、わりと長いこととまっていてくれたので、ちょっと葉がかぶってしまいましたが撮影することができました。時々虫を追ってさっとジャングルの低いところを飛び回るようですが、決して地上には下りないそうです。
ノドジロミツリンヒタキは、マレー半島とスマトラ、ボルネオの二つの島だけに分布しています。