鳥さん天国 -Chronicles of bird paradise-

野鳥大好き人間が暮らしたインドとインドネシアで出会った鳥たちを紹介しています。

Rose-ringed Parakeet ホンセイインコ(インドの鳥その10)

インドの鳥その10として、賑やかで華やかで、インドのほとんどのところで見られる鳥を紹介します。

ホンセイインコ Rose-ringed Parakeet (Psittacula krameri)です。

朝に夕に、キャラキャラキャラと甲高い声を出しておしゃべりをしながら、数羽の群がかなりのスピードで空をまっしぐらに飛んでいくのをよく見かけます。翼を小刻みに早く動かして羽ばたき、長い尾を引いて空を滑っていきます。

晴れた4月の早朝、職場の敷地内の門の上には木の小さな実が上から降ってきてたまり、インコたちが集まっていました。全体がきれいな緑色。大きな赤い嘴。喉が黒くそこからかけ紐のように黒い輪が首をまいているのはオスです。


メスはオスのような黒い喉がなく、全体がオスよりもやや鮮やかさに欠ける緑色をしています。


木の実を好み、実をたくさんつけている木に群がります。


片脚で枝をしっかり握って体を支え、もう片方の足でフルーツを器用に持ち、まるで手を使っているかのようにそれを口に持っていって食べます。


バレンタインデーには、高くて目立つ木の枝の上にペアが止まって仲睦まじいところを見せ付けます。


インドではほぼ全域、アフリカから南アジアにかけて留鳥として分布しています。環境適応力の強い鳥のようで、ペットとして飼われていた鳥が逃げて、日本のほか、ヨーロッパ、米国に野生状態で定着しています。