今回インドの鳥としてキュウカンチョウを載せようとして南インドで撮った写真を用意しました。手元の図鑑では南インドのキュウカンチョウは、インド東北部や東南アジアにもいるキュウカンチョウとは別の亜種とされ、種レベルでは同じとの認識だったのですが、IOCの世界の鳥チェックリストのVer10ではスプリットされていました。このため、キュウカンチョウとは別種として「南インドの鳥」のカテゴリーに入れてご紹介することにしました。和名についてはWikipediaで記述があった「ミナミキュウカンチョウ」をとりあえず採用しました。
ミナミキュウカンチョウ Southern Hill Myna (Gracula indica)
インドの南の半島部の西側とスリランカに分布しています。ちなみにキュウカンチョウ Common Hill Myna は東洋区に広く分布しています。インドでは北東部で見られましたが、写真を撮っていないので残念ながらこのブログには載せられません。
インド南部の西の海岸部に南北に細長く伸びるケララ州で見られたものです。
高木の上のほうでキュロキュロとキュウカンチョウの高い声がしたので見てみるとこの鳥がいました。キュウカンチョウよりやや小さく、嘴が細長く鋭いようです。
ミナミキュウカンチョウは後ろから見るとこのように首筋の両側を黄色い襞が分かれて上に伸びているのが特徴です。翼の白い斑も目立ちます。
こちらはその翌日に別の場所で見られた個体です。それほど少ない鳥ではないようです。黒と黄色、そして赤っぽい嘴がきれいです。