前回に引き続いてスラウェシ固有のヨタカの紹介です。
山道を歩いていると、左の茂みから何やら黒っぽい鳥がひらひらとまわりながら飛び出して右のほうの茂みに消えました。ヨタカだなと思い、ガイドと鳥が入ったほうを覗きに行きました。
しばらくあたりを探していると...
いました。15mほど先の草むらの中で、やや大きめのヨタカがじっと座っています。
セレベスヒゲナシヨタカです。どうしても草が被る位置に座っているので、写真がクリアに撮れません。濃い茶褐色をしています。
英名は、Heinlich Nightjarとか Satanic Eared Nightjar。
悪魔の耳のヨタカとは穏やかではない名前。
夜飛び回って鳴くこの鳥の声を聞いた村の人が、眠っている子供の目を引き裂く悪魔の声と思ってそんな呼び方をしていたとか。
確かに和名でいうひげのないヨタカというのはうなずける。前回のスラウェシヨタカのようなはっきりしたひげが見えません。
このヨタカは1931年に北部スラウェシで見つかり、その後1995年に中部でも見つかったとか。ご多分に漏れず、森が切り開かれていった影響を受けて数が少なくなっています。