インドなど熱帯アジアでは、村落の近くで高い木にたくさんの鳥の巣がぶら下がっているのを見ることがあります。
これはキムネコウヨウジャク Baya Weaver (Ploceus philippinus) の巣です。このように集団で団地を造ります。
こちらの写真がキムネコウヨウジャクの雄です。頭と胸が鮮やかな黄色で顔と喉が黒いです。全長は15㎝で、スズメと同じくらいの鳥です。
キムネコウヨウジャクの雄は複数の巣を作り、雌を巣に惹きつけます。交尾した後は雄は別の雌にアタックしまた交尾します。いわゆる一夫多妻です。
雌は卵を産み雛を育てます。雄は巣作りと雌との交尾に全精力をつぎ込むようです。
こちらは若い雌と思われます。嘴の感じがその年生まれのようです。
巣作り中の雄。丸く膨らんだところが卵を産み雛を育てる部屋。入口は下側に作られ、外敵が侵入しにくいようになっています。
キムネコウヨウジャクは、インドから東南アジアにかけて生息します。学名にはphilippinusとありますが、フィリピンにはいないようです。