前回でインドのタヒバリの仲間の紹介をひとまず終わりとします。今回はタヒバリに近縁なセキレイの仲間を紹介します。
オオハクセキレイ White-browed Wagtail (Motacilla maderaspatensis) です。
オオハクセキレイといいながら、見た目はセグロセキレイに似ています。
インドの図鑑によると、全長は21㎝とされています。インドのハクセキレイは19㎝とされていますので、オオハクセキレイはハクセキレイより大型です。一方、日本の図鑑ではセグロセキレイ、ハクセキレイともに全長21㎝とされています。
セグロセキレイはほぼ日本の固有種です。オオハクセキレイもインド亜大陸の固有種です。インドでは留鳥として全国的に見られます。
写真のように、頭から上面と胸にかけてはきれいな黒色をしています。お腹と尾の下面は白く、太い眉斑は真っ白です。大雨覆いの白い帯も目立ちます。
日本のセグロセキレイの場合、喉に白斑があるのですが、オオハクセキレイは喉は黒く白斑はありません。目の下に白い線が見えるのですが、これは個体差なのか、すべての個体の眼の下が白いのかについてはよく知りません。
和名のオオハクセキレイより、オオセグロセキレイとしたほうがピンとくる感じです。
インドではいろいろなところで見られます。河原や水のそばで見ることが多く、単独で見られるのがほとんどという印象です。